長所を伸ばすには?

前回の記事の続き。

自分の長所を見つけた、意識した、なのにそれを伸ばそうと思えない。

なぜだろう?

 

私の長所を褒めてくれる人に出会った。

曰く、

「あなたには才能がある。

枠に囚われないユニークな才能を持っている。

その才能を伸ばして欲しい。潰さないで欲しい。

社会に出て実力を発揮するタイプ。

一年前より気持ちが強くなった。

あの試験場には、あの試験のレベルに相当するという自信がないと行けないのに、試験会場に行けた。それだけ、周りの人に引けを取らない自信があると思っているということ。」

 

私は、才能があって、しかもそれがユニークで、私次第で伸ばすも潰すも出来る種類で、働いて実力を発揮出来るタイプで、あの試験に太刀打ちできる自信を持っていたのだ、ということに気づかされた。

 

その一方で、私をこんな評価する人もいる。

働くことで精一杯。

そんなあなたに何が出来るの?

何であなたに社長はそんな仕事を与えたのだろうか。僕だったら与えないけどな。

 

この上記のことを言われたことがあった。

そう言われてしまうと、そう思い込んでしまっていた。

だから褒めてくれる人がいて、そんな風に私を見てくれる人もいるのだと驚きだった。

そして、私を生かすも潰すも、環境次第なのではないか?という気がしてきた。だから、この環境は私を伸ばせるなと思ったらそこに留まろうと思うし、この環境は私を潰すなと思ったらすぐにその場から離れようと思う。事実、私をマイナス評価する人の元に6年もいたら、そのあと、私の自信はすっからかんになっていた、ということが現実に起こったのだから。

 

6年間否定され続けてきて、漸くの思いで、そこを辞めることが出来て、まず初めに思ったことは、安堵だった。そしてそこから私は自信をつけるために、色々なことをさせてもらった。しかし、染み付いた自己否定や価値観は中々払拭出来ず、周囲の人を困らせたし、何より私自身が一番困っていた。少しずつ自己否定や価値観を変えることが出来始めたのは会社を辞めてから5年かかった。本当に今、少しずつだけど、自信を回復しているという実感がある。それは褒めてくれる人の出会いや、家族の支えがあったからだと思う。

 

長所を伸ばすと自信になると実感している。

マイナスな評価をしてくる人の側にいると、その評価に集中してしまい、長所は伸ばせない。(事実、私は否定する上司の元で長所が全く伸ばせなかった。むしろ、私は何も出来ないダメな人間だ、と思い込んで、今思えば、精神的におかしくなっていた)

長所を褒めて、何度も言ってくれる人の側にいると、その評価に集中することが出来て、長所が伸ばせる。

言葉をきっかけに、頑張ることが出来て、結果的にまた褒めてもらえる、という好循環を生むことが出来た。

 

これらのことから言えるのは、

長所を自分で見つけるのは、中々難しいことで、他人から見つけてもらったら、それに集中して伸ばすということなのだろう。

前回の記事で挙げた自分の長所と今回挙げた自分の長所は違う。

もしかして、要は、長所だと思うことを見つけて、それを励みに頑張れば、あとから長所として他人に見えてくるのかもしれない。

履歴書に書くには、自分で挙げた長所だけで十分かもしれない。

だけど、本物の、自分が自信を持って長所と呼べるものは、他人の目からの方がよく見えるのかもしれない。